海鮮は天然ものの獲りたてを旬に食べるのが良いとよく言われています。
野菜や果物なども旬の時期がおいしいというのが定説ですが、魚介類の場合にもそうなのでしょうか。
この記事では海鮮を旬に食べるのが良い理由を解説します。
また、春の旬の海鮮についても紹介するので、魚選びの参考にして下さい。
・海鮮は旬の時期に食べるのが良いのはなぜか
魚や貝などの海鮮を旬の時期に食べると良いと言われている理由は3つあります。
1つ目は脂がのっていておいしいからです。
必ずしも全ての海鮮に共通するわけではありませんが、
旬と呼ばれる時期は最も成長して栄養を蓄えている時期のことが多くなっています。
冬の魚の場合には特に寒さへの耐性を高めるために脂を蓄える傾向が強く、
旨味がしっかりとしていておいしいのが魅力です。
春や夏などの他の季節でも脂がのっている魚は多いので、
他の時期に比べて旨味があっておいしくいただけるのがメリットです。
2つ目は天然ものが流通するからです。
現代では養殖や冷凍の技術が発達したお陰で1年間ずっと流通している魚介類もたくさんあります。
しかし、天然ものを冷凍することなく、新鮮なまま食べられるのは旬の時期だけです。
天然の海鮮は養殖とは味わいに違いがあり、概して身がしまっていて旨味がにじみ出てくる様子があります。
養殖とは別物と考えて楽しめるという点でも優れているのが旬です。
3つ目は流通量が豊富で価格もリーズナブルになることが多いことです。
旬の時期は豊漁になる場合が多く、禁漁が解除されてようやく獲れるようになる魚もあります。
また、逆に養殖をしていない魚や冷凍では味落ちが激しい魚などは旬の時期以外は手に入りにくいのが普通です。
旬を外すと流通量が少ないどころか手に入らない場合もあります。
流通量が少ないと価格も上がってしまい、なかなか手が出ない高級海鮮になりがちです。
しかし、旬の時期は豊漁なので、新鮮な魚介類を品質が低下しないうちに売りきろうとするため、
流通価格が低下します。
たくさん販売されているため、簡単にスーパーなどでも手に入れられるのも魅力です。
・春が旬の代表的な魚
春が旬の魚は3月、4月、5月がおいしい時期と言われています。
春においしい代表的な魚はかなり種類が多く、枚挙にいとまがありません。
魚辺に春と書くサワラ(鰆)も3月から5月にかけて旬になる魚です。
真鯛やカツオも春の魚で、旨味の乗ったおいしい刺身を食べられるのがこの時期の魅力でしょう。
サヨリやメバルなど、塩焼きや煮つけで人気がある魚も4月から5月頃が旬です。
5月になるとアジやイワシも旬に入るので、身近な魚が次々においしい時期を迎えます。
また、シラスは3月中旬に禁漁から解放されて天然のおいしいものが流通します。
この時期にしか味わえない生のシラスも手に入るのが3月後半から5月上旬頃までです。
一方、魚以外の海鮮にも春が旬のものがたくさんあります。
ハマグリやアサリ、シジミなどの貝類は4月前後にピークを迎えるものが多く、
旨味がたっぷりあってとてもおいしい時期です。
ホタテ貝や青柳、北寄貝やミル貝も春が旬ですが、
最近人気が高まっていて流通量も増えているホンビノス貝も4月頃がおいしい季節です。
エビも3月から4月にかけて獲れるものが多く、サクラエビや白エビ、ボタンエビは春のエビです。
ホタルイカやアオリイカもこの時期が旬で柔らかくておいしい食感を楽しめます。
・まとめ
海鮮は旬の時期には旨味がしっかりとしていておいしく、天然ものも楽しめるのが魅力です。
リーズナブルな価格で買える時期でもあるので魚介類を堪能するにはうってつけの時期です。
ここで紹介した春が旬の海鮮を参考にしてぜひ食を楽しんで下さい。